2024/02/03 09:15

本の発売から1週間が経ちました。
Tシャツを販売した時は2~3日で50部売れたのですが、本はゆっくりと売れています。速度を大切にしたいのでいい塩梅です。あんまり急いでしまうと、周りの景色が見えなくなって、誰かを置いてきぼりにしてしまうことがよくあるので。子どもが道端で転けたら、「大丈夫?」って立ち止まれるくらいの速度で進めていきます~
さて、今回はお家に本を届けたお話。
訪れたのはヤビロン亭です。ヤビロンさんとの出会いは、小倉にある旅道具の店HouHouでした。それこそTシャツを販売した時ですよ。HouHouでPopUpもどきをしていたのですが、その日、店主のお二人が体調崩しちゃって。あ、全然気にしてないです。あの時はよくわからない気を放っていたので風邪も事故もあわなかったから(笑)。それで初めましてのヤビロンさんと一緒に店番をしたんです。
この日は雨が降っていたけど梅が咲いていた。
私はあの時、初めてダールを食べました。出発直前だったので何も手につかず。ご飯を食べてはいましたがあんまり美味しくなかった。けど、あの時のダールはちゃんと味がしたんです。たくさんの人に自分の手で渡すことができた相乗効果もあったと思います。
今回、本をつくっているときも、出発前(旅をつくり始める前)と同様なことが起こっていました。自分の物語に入り込むので、誰かが作ってくれたものを吸収できなくなるんです。集中している時に、知らない音楽が流れ出したら、ついついそっちに耳を傾けてしまう。別にそれでもいいんだけど、私は集中したかった。人生で一度くらい、ものをつくりあげたかった。
ダールとアチャールと細いライス(名前忘れた)のフルコース
だから、「ヤビロンさんの料理が美味しい」って感じれて嬉しかったです。一度終わったな~って実感しました。
料理も本と同様に、つくっている時が楽しいそうです。料理はたくさんの事象に例えることができます。誰かが作ってくれたもの(食材や本のネタ)を選んで、道具(包丁やまな板、パソコンや紙)を使って調理する。技術は後からついてきます。とりあえず、楽しいから続けていると積み重なってうまくなる。だから、「優ちゃんも書き続けたらいいよ」って教えてくれました。
ダールはネパールでうまれた料理でもあります。実は先日、ネパールの本を読み終えたところでした。『「シェルパ」と道の人類学』という古川不可知さんの本です。山になぜ人はいくのだろう?とよく考えますがヒントがたくさん掲載されていました。もちろん、今日のダールにも。
実はこれを書いている今日、著者の古川さんが主催するイベントに行ってきます。著者にあえるんです!なんて嬉しいことなんでしょう。寺山修司も「書を捨て、町へ出よう」といってますから、さっさと筆を置いて靴に履き替えて、いってきます!
関連ページ
・HouHou 旅道具と人のお店
・ダールとは サンスクリット語で「分ける」という意味らしい。おもしろ。
・『「シェルパ」と道の人類学』という古川不可知さんの本。“世界を歩むとき、自己は道であり、道は自己である”いい言葉。
#本 #ダール #ネパール #食卓 #料理 #つくっている人の背中が好き